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親子の会話は子どもを賢くする! 親子の会話で大切なポイントを解説

知育・発育

子どもには毎日を楽しんでほしいし、明るい人生を歩んでほしい、その願いはすべての親御さんに共通しますよね。

そこで気になるのが、子どもの能力の発達・育成についてです。

世の中にはさまざまな知育おもちゃや道具、習い事などがありますが、親子での会話が最も身近な「脳へ刺激を与える方法」であると、ご存じでしょうか。

今回は、親子での会話が子どもの発達に大きな影響を与えるという点について述べていきます。

親子での会話によるメリットや、会話をするときのポイントと注意点についても解説しますので、ぜひ参考にしてください。

 

子どもに「知恵」をつけさせるために有効なのは「親子の会話」

子どもの健全な心身の成長に必要なものに、自主性や主体性があります。

これらは簡単に言うと、自分で物事について考え、決められる能力のこと。

自主性主体性があると、人生のさまざまな場面で自分の考えを元に決断できる人になれます。

人が自分で考えて決断し、実行できるようになるためには、他人との関わり合いが必要不可欠です。

他人と会話し関わることで、他人から得た情報と自分の経験を掛け算してシミュレーションできるようになるのですね。

他者と関われる力はコミュニケーション能力が代表的ですが、コミュニケーション能力を担っているのは脳の「前頭前野」という場所です。

この部分はゆっくりと成長し、思春期を迎えるころくらいに成長のピークを迎えるとされています。

つまり脳科学的には、幼少時がその力を伸ばすには適した時期なのです。

そしてコミュニケーション能力を育てるためには、「一番身近な大人である親との間でどの程度会話をしたか」が影響してきます。

 

親子での会話によるメリット

コミュニケーション能力が発達する以外の「親子で会話をする」メリットは、以下4つが考えられます。

  • 信頼関係が生まれる
  • 語彙が増える
  • 子どもの状況がわかる
  • 感情や表情の表現や理解

 

信頼関係が生まれる

人は会話を通してその人となりを知り、どのような人間かわかることで信頼関係を築きます。

親と子も同じで、会話によってお互いの興味や大切にしていることがわかり、信頼を積み上げていくのです。

親を信頼できると、子どもは安心して新しいことにチャレンジできるようになります。

何かに挑戦した結果挫折したとしても、親が見守っているということが勇気になり、また立ち向かっていけるようになります。

 

語彙が増える

親子での会話が多い子どもは、親との会話がない子どもと比べ、語彙が増えると言われています。

語彙が増えると書かれていることが理解しやすくなり、読解力も増えるため、物事への興味や関心が広がっていきます。

 

子どもの状況がわかる

子どもとの会話が増えることで、子どもが今どのような状態にいるのか、体調はどうなのか、困っていることはないかなどがわかるようになります。

子どもはまだ脳が未発達であるため、感情を言葉にしてうまく伝えられません。

しかし親と会話していると親が足りない言葉を補い質問してくれるため、自分の考えや気持ちをスムーズに伝える練習になります。

 

感情や表情の表現や理解

会話をしているとき、人は感情に従って言葉の抑揚や表現を変化させます。

そのため、会話が多い親子の子どもは、人の感情や雰囲気に敏感になり、話し方や言葉の選び方を学べます。

 

親子の会話でのポイントと注意点

では、親子で会話をする際のポイントと注意点についてみていきましょう。

  • 子どもと目線を合わせる
  • 追及しない
  • 評価・評論しない
  • 適度に相槌を打つ
  • 否定的な言葉は避ける

 

子どもと目線を合わせる

子どもと話す際には、目線を合わせましょう。

目を合わせることで「聞いている」と話し手に伝わるため、子どもも安心して言葉が出せます。

ただし、上からの視線は威圧感があるため、子どもと話すときはしゃがむなどしてできるだけ身長を合わせるようにしてください。

また、子どもと会話をするときには、一度家事や仕事の手を止めましょう。

特に気を付けるべきは、スマートフォンを触りながら会話をしないという点です。目線を合わせ、手を休め、しっかり子どもとの会話に集中するようにしてください。

 

追及しない

会話をしているときについつい前のめりになり、深く聞き出そうと追及したくなることがあるかもしれません。

しかし、あまり追及すると責められていると感じ、子どもは会話をしたくなくなってしまいます。

「どうして○○したの?」といった質問はよいのですが、「どうして?そのときに○○すればいいと思わなかったの?じゃあどうしたらいいと思うの?」といったように、重ねて質問しないようにしましょう。

子どもにも話したくないことはあります。我が子だからといって根掘り葉掘り聞きすぎるのは、おすすめできません。

 

評価・評論しない

子どもが言ったことを評価せず、評論に持ち込まないようにしましょう。

子どもの脳は未発達で、いろいろな経験も足りていません。すべてを大人の物差しで判断し、評価しないことが大切です。

 

適度に相槌を打つ

相槌をしながら話を聞くと、子どもは「聞いてくれている!」と感じ、もっと話したいと思うようになります。感情や物事をうまく表現できず、言葉につっかえることも多いでしょう。

しかし親は急かさず適度に相槌を打ち、見守るようにしてください。

 

否定的な言葉は避ける

否定的な言葉を使わないように注意しましょう。

せっかく話していても、まず否定的な言葉が返ってくると子どもは話す気を失います。

「でも」「いや」「違う」といった言葉に気を付け、肯定的でポジティブな言葉を返すようにしてください。

 

会話が難しいと感じたら言葉ゲームをしてみよう

親子での会話は子どもの脳の発達によい影響を及ぼしますが、もともと大人しい子もいますよね。

自分のことを話したがらない子にとっては、今日の出来事や友達のことなどを聞かれると煩わしいものです。

そこで会話の糸口に困る場合は、食事の時間などを利用して、言葉遊びや以下のようなゲームをしてみてはいかがでしょうか。

多くの場合、ゲームであると子どもがプレッシャーを感じにくく、話しやすくなります。

  • もし~だったら:「もし透明人間だったら何をしたい?」など
  • 究極の選択:「ワサビ入りのカレーライスと唐辛子入りのラーメンだったらどちらがいい?」など
  • あなたならどうする:「買い物をしたらお釣りが100円多かった。さあどうする?」など

 

日常的にこのような言葉遊びをしていくと、子どもは自然に自分の考えの根拠を探すようになります。その結果、話す際に簡単な理由をつけて述べるようになってきます。

根拠や理由を述べられるということは、自分の意見を明確にする表現力が身についているということ。

社会に出る際に、大いに役立つ能力です。

 

親子でじっくり会話できる期間は少ない! 今日からやってみて

子どもは年齢を重ねるにつれ、徐々に親と過ごす時間が減っていきます。親が思っている以上に、親子で会話ができる期間は少ないのです。

子どもが小さいときは育児につきっきりになることが多く、疲れているときは子どもの話を聞けないということも多いでしょう。

しかし、幼少時に親子の会話が多いことは、子どもの知性の発達を促します。夕食時や寝る前など、少し時間を取って子どもと話しをしてみてください。

体の調子や昨日見た夢、好きな食べ物、楽しかった遊びなど、子どもの話から気付くことが、大人にとっても多いはずです。

そして話すときにはできるだけ手を止め、子どもに正面から向き合うようにしてくださいね。

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