- アイビー・リー・メソッドとアイビ・リー氏について
- アイビー・リー・メソッドの方法と効果
- なぜアイビー・リー・メソッドがタスク管理に有効なのか
「毎日忙しく過ごしているのに、なぜか仕事(勉強)が終われない」「集中力がない、すぐに他のことが気になってしまう」といった問題で焦ったり悩んだりしている方は、計画の立て方を見直してみてはいかがでしょうか。
おすすめなのは、100年以上も前からその有効さが認められている「アイビー・リー・メソッド」です。
この記事では、脳疲労を押さえ、生産性をアップさせられるシンプルなメソッドを紹介します。
やり方やポイント、なぜアイビー・リー・メソッドが有効なのかについて解説しますので、気になる方は一度取り組んでみてくださいね。
目次
アイビー・リー・メソッドはタスク管理術
アイビー・リー・メソッドは、20世紀の前半にアメリカで活躍した経営コンサルタントのアイビー・リー氏が提唱した、タスク管理術です。
すべきことを紙に書き出し、それに優先順位をつけることで何をすべきかがはっきりとさせ、作業に集中できるようにします。
そうすることで、生産性をアップさせつつ脳の疲労を軽減するという方法です。
アイビー・リー・メソッドは100年以上の歴史を持つ
1918年、経営コンサルタントのアイビー・リー(Ivy Lee)氏は、当時アメリカ最大の鋼鉄会社であったベツレヘム・スチール・コーポレーション社(Bethlehem Steel Corporation)の社長から、会社の効率を改善したいと相談を受けました。
リー氏はそこで、簡単な3つのステップで自分に制約を課すタスク管理術を試してほしいと、まずは無料で提供しました。
3カ月後、会社の生産性が大幅に向上した結果に満足した社長は、リー氏に2万5000ドル(現在の価値で約4,400万円)の小切手を渡したそうです。
以来、アイビー・リー・メソッドは100年以上も「作業効率をアップさせて生産性を向上させられる方法」として、さまざまな人に利用されてきました。
参考:LIFE INSIDER「100年の歴史を持つ“生産性向上”メソッド「アイビー・リー・メソッド」とは」
アイビー・リー・メソッドの方法
アイビー・リー・メソッドのやり方はとても簡単でシンプルです。
以下3つのステップを順番にやっていきましょう。
- 明日やるべきことを紙に6つ書きだす
- 書きだした6つの「すべきこと」に優先順位をつける
- 翌日メモに従って順番にすべきことをする
1.明日やるべきことを紙に6つ書きだす
毎日の仕事の終わりに、明日やるべきことを6つの項目にして書きだします。
この際はあまり深く考えず、メモ帳にさらさらと手書きで記しましょう。
パソコン上ではなく、あくまでもメモ帳に書くのは、手を使って書くことでより脳が記憶するためです。
6つ以上は書かないようにしましょう。
目的は書きだした「やるべきことリストの管理」であるため、自分が重要だと思うものを6つのみにします。
2.書きだした6つの「すべきこと」に優先順位をつける
6つのタスクを書きだしたら、それに優先順位をつけていきます。
どのタスクが緊急であるか、重要であるかを考えて、優先順位に従って番号を振っていきましょう。
大切なのは、簡単に終わらせられるタスクを優先しないことです。
あくまでも「最もやらなくてはならないこと」を優先度が1番高くしましょう。
そうすると、もしも1日では6つのタスクが終わらなかった場合でも、重要な1つ目もしくは2つ目までの仕事は終わらせられたという結果が得られます。
3.翌日メモに従って順番にすべきことをする
翌日は、メモ帳に書きだした1番のタスクから始めていきます。
タスクは順番に「完全に」終わらせるようにし、1つの作業が終わるまで他のことは一切しない・考えないことが大切です。
そうすることで、1度に1つのタスクに集中でき、マルチタスクを避けて脳疲労を軽減できます。
すべて終わらなかった場合、できなかったものは翌日のタスク一覧に含め、「できなかった」ことは気にしないようにしましょう。
翌日は未完了のものを合わせて6つになるようにし、また夜のうちにタスクを書きだしておきます。
アイビー・リー・メソッドがタスク管理に効果的な理由
アイビー・リー・メソッドに取り組むことで、以下4つのメリットが得られます。
- 脳の「決断疲労」が軽減される
- 優先順位が明確にされている
- リストを消すことによる達成感がある
- やりすぎもやらなさすぎも防止できる
脳の「決断疲労」が軽減される
人間は朝起きてから夜寝るまで、さまざまな決断を連続して行っています。
服を選ぶ、朝食を決める、どの音楽を聴くか決める、などそれぞれで決断・取捨選択するためのエネルギーを脳が消費しているのです。
しかし、あらかじめやることを優先順位込みで決めておくと、その通りに従うだけでいいので脳の負担が減り、すべきことにエネルギーを使えるようになります。
優先順位が明確にされている
やるべきことリストを書きだす人は多いのですが、優先順位を決めていなければ、結局「決断するエネルギー」を消費してしまいます。
アイビー・リー・メソッドでは前日に優先順位を決めているため、行動を起こす前に考えることが少なくできます。
単にリストに従ってタスクを完了させていけばよいため、時間も節約できます。
リストを消すことによる達成感がある
完了したものからリストを消していくことで、達成感や満足感が得られます。
自分が何をしたかがはっきりとわかるため、1日の終わりにリストを見直すことで達成感を覚え、ポジティブな気持ちになれます。
思い悩むことが減れば、睡眠の質にも良い影響を与えます。
「やりすぎ」も「やらなさすぎ」も防止できる
生産性は、人によって異なる性格に影響されます。
ある人は仕事や勉強を「やりすぎて」しまいますし、またある人は「やらなさすぎ」てしまうといったことが、性格によって引き起こされるのです。
アイビー・リー・メソッドでは6つの項目に絞ってしなければならないことを順番に完結していくため、やりすぎややらなさすぎを防止できます。
6つ以上タスクを詰め込めないため疲れ切ってしまうことがありませんし、6つさえやれば時間を無駄にしてしまったと後悔しなくて済むようになります。
アイビー・リー・メソッドは時間管理術との併用もおすすめ
アイビー・リー・メソッドはその他さまざまなメソッドやツールなどと併用しやすい、シンプルな方法です。
おすすめなのは、時間管理術として有名な「ポモドーロ・テクニック」とアイビー・リー・メソッドを組み合わせることです。
短時間の作業と休憩を挟むポモドーロ・テクニックに、作業タスクの優先順位を決めるアイビー・リー・メソッドを組み合わせれば、より集中しやすく、タスク解消が進みやすくなるでしょう。
アイビー・リー・メソッドで生産性を大きく向上させよう
アイビー・リー・メソッドは、1900年代前半にアメリカで始まり広く伝わって、多くの方に利用されているタスク管理術です。
人間の脳は選択肢が多いと疲労し、選択そのものを放棄することもあるため、何事もシンプルにすればするほど脳疲労は軽減されます。
明日やることを6つ決め、優先順位をつけておきましょう。そして翌朝にはそのリストの通りに順番に完了させていきます。
アイビー・リー・メソッドが習慣化すると、もしかすれば自分でも驚くほどに、集中力や生産性がアップしているかもしれません。