赤ちゃんのハイハイはいつから? ハイハイの効果や家族ができるサポートを解説! - NEIGHBORFIT | 運動で心と身体を整える

赤ちゃんのハイハイはいつから? ハイハイの効果や家族ができるサポートを解説!

知育・発育

赤ちゃんのハイハイはいつから? ハイハイの効果や家族ができるサポートを解説!

ハイハイは、赤ちゃんが最初に覚える自力での移動手段です。

動けるようになった赤ちゃんが楽しそうに家の中を進んでいく様は、周囲の大人たちをつい笑顔にしてしまう可愛い行動ですよね。

今回は、数ある赤ちゃんの発達段階の中でも「ハイハイ」に焦点を当てて解説します。

ハイハイをし始める時期の目安、それまでの発達段階の流れ、そしてハイハイによる効果やその時期に周囲の大人ができることなどを順番に解説しますので、参考にしてください。

 

赤ちゃんがハイハイし出す目安は生後何カ月ごろ?

赤ちゃんがハイハイし出す目安は生後何カ月ごろ?

ハイハイは赤ちゃんが四つん這いで移動する様子を表す言葉ですね。

興味あるものへ向かったりお母さんに向かったりと、自分の意思で動けるようになる重要な発達段階です。

早い子は生後6か月ごろからですが、多くの場合はおおよそ8カ月頃で、1歳までには大多数の赤ちゃんがハイハイを始めているでしょう。

ただし月齢はあくまでも目安です。子どもの発達には大きな個人差があるため、子どもによって時期はズレます。

下の図は厚生労働省が出している調査結果です。こちらを見ると、ハイハイは4〜5カ月ごろに始めた子が0.9%で早く、1歳のころに96.9%に達しています。

出典:厚生労働省「平成22年乳児身体発育調査」表9

 

ハイハイまでの発達段階

ハイハイまでの発達段階

赤ちゃんは一般的に、ハイハイまでの間に次のような過程をたどります。

  1. 4カ月ごろの寝返り
  2. 6カ月ごろのお座り
  3. ずりばい
  4. ハイハイ

 

この他に膝を床につくのではなく、両手両足を床につく「高ばい」などもあります。

また、いずれもスタート時期は個人差が大きく影響し、順番が前後することもありますし、まったくしない子もいます。

そのため、もしも我が子はずりばいやハイハイをしなかったという方でも、焦ったり心配したりする必要はありません。

 

赤ちゃんがハイハイをすることによる3つの発達

赤ちゃんがハイハイをすることによる3つの発達

赤ちゃんがハイハイしだしたら、それは体を上手に使えるようになっている証拠です。ハイハイすることによって、次の発達につながります。

  • 行動範囲が広がることによる好奇心の増加
  • 全身の筋力の発達
  • 股関節の発達

行動範囲が広がることによる好奇心の増加

一人では移動できなかった赤ちゃんが、自力での移動手段を手に入れるのがハイハイです。

興味があるものに自分から近づけるようになるため、好奇心の増加がみられるようになります。

全身の筋力の発達

手足で体を支えて自力で動き回れるようになるため、筋肉が発達して外見が引き締まってきます。

中にはハイハイが始まると、一時的に体重が減る子もいます。

股関節の発達

寝んねをしている状態でも赤ちゃんは手足をバタバタと動かしますが、ハイハイは今までとは違う方向に片足ずつ動かさなければなりません。

そのため、それまでより複雑な股関節の動きになります。ハイハイを繰り返すことが、健全な股関節の形成に役立つと考えられます。

 

ハイハイがしやすいように家族ができること

ハイハイがしやすいように家族ができること

ハイハイは必ずしなければならないものではありませんが、子どもがずりばいなどを始めたら「ハイハイするかも!」と期待してしまうのが親心ですよね。

上手にできるよう、親が何かしてあげられないかと悩む方もいます。

またハイハイに限らず、親子での体を使ったコミュニケーションは健やかな心身の成長に必要です。ここでは、ハイハイをしやすいように家族ができることを紹介します。

  • 部屋を片付けスペースを確保する
  • うつ伏せ状態で遊ぶ
  • 好きなおもちゃを前に置く
  • 家族がハイハイをして見せる
  • 体の動かし方をサポートする

部屋を片付けスペースを確保する

ハイハイをするにはスペースが必要です。狭い場所でものに囲まれていると、自力で進みたくても進めませんよね。

そのため、まずはハイハイができる空間を広げたり、障害物をよけたりしましょう。危険なものがない広い場所を作り、真ん中に赤ちゃんを置いて自由に遊べるようにしてみてください。お風呂場やトイレなど、赤ちゃんが危険な水場へ行かないようにガードすることも大切です。

また、ハイハイでは両手や膝で床をすることによってゴミや埃がくっつきます。赤ちゃんは手についたものを何でも口に運ぶため、床や周辺の掃除も十分にするようにしてくださいね。

うつ伏せ状態で遊ぶ

うつぶせ寝の状態で遊ぶことで、ハイハイに必要な筋肉が鍛えられます。

保護者が下になって、お腹の上で赤ちゃんを遊ばせるなどしてみましょう。赤ちゃんも普段と違う目線になることで楽しんでくれるはずです。

親のお腹の上に腹ばいの赤ちゃんをのせ、手を持って落ちないようにしながら軽く揺れたりしてみてください。

ただし、長時間行うと赤ちゃんの胸に負担がかかることもあるため、遊びは短時間で終わらせましょう。毎日の遊びに数分取り入れる程度がおすすめです。

好きなおもちゃを前に置く

普段から好きなおもちゃや興味を引くものを、赤ちゃんの視界の範囲で30㎝くらいのところに置いてみてください。

赤ちゃんはそのおもちゃがほしくて手を伸ばし、四つん這いになって進もうとすることがあります。

家族がハイハイをして見せる

赤ちゃんは大人の真似をしようとするため、親がまず手本となってハイハイの動きを見せるのもよい方法です。

お母さんやお父さんがしているのを真似するうちに、ハイハイの動きを自然に覚えます。

体の動かし方をサポートする

赤ちゃんはハイハイの動き方がわかりません。そのため、親が手で足の裏を軽く押すようにしてサポートしてみましょう。

足の裏を押されると自然に膝が曲がって前へ出るように動きます。赤ちゃんは膝の曲げ方を覚え、自分でも体を動かして試しだします。

 

赤ちゃんがハイハイしない? 考えられる理由とは

赤ちゃんがハイハイしない? 考えられる理由とは

赤ちゃんがハイハイしない場合、筋力が不足している、環境が整っていない、そして本人が移動することに対して意欲が少ない、などが理由として考えられます。

前述したように、ハイハイをするには腹筋や脚力など多くの筋肉が必要です。まだ筋肉の発達が十分でなければ自分の体を支えられないため動こうとはしません。

部屋が狭い、もしくは物が多く囲まれている状態であるために、前に進もうと考えない場合もあるでしょう。

好奇心がいっぱいでどんどん行動範囲を広げていく子がいれば、大人しくて手元で小さく遊ぶのが好きな子もいるのは、赤ちゃんでも同じこと。

単に興味がないので自力で移動しようとしない場合もあると、ぜひ知っておいてくださいね。

ハイハイなしでいきなりつかまり立ちをする子もいますし、発達の順番が入れ替わる子もいます。

多くの場合、発達に遅れが見られても追いついてくるため、過度に心配する必要はありません

発達障害や股関節の異常、神経系の疾患などがある場合は、乳幼児健診で指摘されることが多いため、そこで何の指摘もなければ様子を見るようにしましょう。

 

ハイハイは赤ちゃんが最初に覚える移動手段!

一生懸命な顔や嬉しそうに笑いながら、ハイハイでこちらにくる赤ちゃんの姿はとても可愛いですよね。ハイハイは赤ちゃんにとって、大きな発達段階のひとつです。

ハイハイをすることによって全身の筋肉がさらに刺激されて発達するうえに、自分で行きたいところへ行けるようになることで、知的好奇心も刺激されます。

早い子では生後半年くらいでハイハイをしだすこともありますが、1歳くらいまでには多くの子の発達が追いつき、自分で動き出します。中にはハイハイを一切しなかったという子も多いので、ハイハイする様子が見られないという場合でも、親御さまはあまり心配されずに見守るようにしましょう。


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