- 飼い犬が子どもに与える影響について
- なぜ飼い犬が子どもへいい影響を与えるのか
- 子どもにおすすめな犬種と飼う時期について
「子どもの教育に良いから、ペットとして犬を迎えたい」そう考えている保護者の方はたくさんいます。
ペットを家族として迎え入れ、共に生活をすることは子どもにとって大きな経験となるでしょう。
また実際に、子どもと犬は相性が良いと言われています。
そこで今回は、犬を飼うことが子どもにどのような影響を与えるかについて、みていきましょう。
さらに、犬を飼う際には大人が気を付けなければならないこと、おすすめの犬種や、飼う時期についても解説します。
目次
子どもと犬は相性が良い! 犬を飼うことによる5つの影響
子どもと犬はとても相性がよいとされています。
まずは犬をペットとして迎え入れることで、子どもにどのような影響があるのかをみていきましょう。
- コミュニケーション能力が発達する
- 共感力や情緒が発達する
- 観察力がつく
- 責任感が育つ
- 精神的な支えになる
コミュニケーション能力が発達する
犬を飼うことで、同じく犬を飼う人とのつながりが広がったり、家族と犬の話で盛り上がったりといった機会が増え、それがコミュニケーション能力を刺激します。
毎日の散歩によって、犬友と呼ばれる犬を通じたお友達を作ることも可能です。
犬友は多くの場合、年齢も性別もバラバラで、普段は話す機会がないような人であることが多く、語彙力や推察力も強化できます。
共感力や情緒が発達する
犬は言語を話さないため、非言語でのコミュニケーションを通じて子どもの感受性を豊かにできます。
子どもは犬の表情や行動から「何をしたいのか」「何を言いたいのか」を理解しようと努力しますし、犬は人間の気持ちを察して寄り添おうとするでしょう。
安心して甘えられる対象なため、子どもは親には言えない話でも犬には話せることも。共感力や情緒が発達し、人や動物、弱者に優しい気持ちを持てるようになります。
観察力がつく
犬とは言語を使ってのコミュニケーションができないため、子どもに観察力がついてきます。
また、ペットの世話を通じて動物の生態を観察するようになり、物事の状況を正確にとらえる力もついてきます。
責任感が育つ
ペットとして飼われている犬は、人間の世話なしでは生きていけません。また人と共存するためにはさまざまなルールを覚える必要もあります。
犬の食事・運動・排泄の世話やしつけを通し、子どもは責任感や達成感を身につけていきます。そして犬を世話することで、自分の行動が誰かのためになると学び、達成感を得たり自己肯定感を上げていくのです。
特に、犬の世話をしたことを大人に褒められると、よりその効果が高まります。
精神的な支えになる
勉強や運動をずっと頑張り、学校でイヤな思いをしても登校し続け、習い事でも結果をださなければならないなど、多くの子どもは日常的にストレスを抱えていると言われています。
ところが、犬を飼っていると、それだけでストレスが癒されるのです。
ペットは「癒し」をもたらします。温かく柔らかい犬と触れ合い、寄り添って慰めてもらうことによって、オキシトシンという「幸福ホルモン」もしくは「愛情ホルモン」と呼ばれる脳内物質が分泌されます。
反抗期には親とのふれあいを拒否する子も、犬であれば恥ずかしがることなく思いっきり触れ合うことができるでしょう。犬は子どもにとって、精神的な支えになってくれる存在です。
犬を飼う際に大人が大事にすべきこと
犬を家に迎え入れると決めたら、親が徹底しなければならないことがあります。
- 犬と子どもの両方にマナーを教える
- ペットを大事に扱う
- 子どもが幼いときは犬と子どもだけにしない
犬と子どもの両方にマナーを教える
大人は、犬にも子どもにも、お互いにしてはいけないことを教えましょう。
たとえば、犬が寝ていたり食事をしていたりする際には、ちょっかいを出さないこと、犬の耳や尻尾を引っ張るなど、嫌がることをしないようにするなどを、子どもに教える必要があります。
犬は我慢強く子どものすることに耐えるケースが多いですが、しつこくされると噛みつきます。
その際、動物の本能として子どもの顔や首を狙うことが多いため、命の危険があると認識してください。
また、犬にも子どもに飛び掛からない、耳元で吠えない、爪を当てないなどの躾が必要です。
お互いの安全を守り、ストレスなく付き合えるようにするように、大人が誘導するようにしましょう。
ペットを大事に扱う
親がペットを雑に扱うと、それを見ている子どもも真似し、ペットに対して雑に扱ってしまう可能性を高めます。
親は迎え入れた犬を家族同様に大切に接するようにしましょう。
子どもは親の行動をよく観察していますので、親がペットを尊重する様子や大切に接している姿を見せましょう。
子どもが幼いときは犬と子どもだけにしない
子どもはまだ力加減を知らないため、普段は大人しい犬も、強い力で急に触れられると本能的に反撃してしまうことがあります。
また、子どもは大人が見ていないときに、遊びのつもりでペットにちょっかいを出してしまうケースもよくあります。
犬と子どもの安全を守るため、節度を持って接することのできる年齢になるまでは、子どもと犬だけで過ごさせないようにしましょう。
おすすめの犬種と飼う時期
一般的に子どもと犬は相性がよいとされていますが、犬にも種類がたくさんあり、性格や体格などが異なります。
そこで、犬の中でも特にペットとして迎え入れるのにおすすめな犬種、そして犬を飼うのに適した時期を紹介します。
おすすめの犬種
子どもとの相性が良いとされる犬種は、穏やかな性格でしつけのしやすい犬です。
ラブラドール・レトリバーやゴールデン・レトリーバー、ボーダー・コリー、コーギーなどが、賢く穏やかな性格で、人間によく懐くと言われています。
おすすめの飼う時期
犬をペットとして迎え入れる時期は、子どもが4歳くらいになってからをおすすめします。
乳児期は子どものお世話がとても大変な時期です。どうしても親は子どもにかかりきりになってしまい、犬の世話が滞りがちになってしまうこともあるでしょう。
また犬も嫉妬をするため、飼い主が赤ちゃんにかかりきりだと、嫉妬心から子どもを攻撃するようになってしまうことがあります。
そのため、子どもがある程度育ち、親の言うことを正しく聞けたり自分で行動できたりするようになったころがよいでしょう。
犬をかわいがるだけでなく、餌をやったり散歩に一緒に出たりといったことも、子ども本人ができる時期です。
犬の寿命は人よりも短く、犬種にもよりますが、おおむね10年から15年で寿命を迎えます。
その頃には子どもも中学生から大学生ころと多感な時期。命の大切さについて、たくさんのことを学ぶでしょう。
子どもと犬は相性抜群! 積極的に検討してみて
犬を飼うことは子どもにとって、とても大きな成長の機会です。思いやりや責任感、社会性、コミュニケーション能力など、さまざまなことを犬との関係によって学んでいきます。
もしもペットを飼いたいということであれば、犬を迎え入れることを積極的に検討してみてはいかがでしょうか。
しかし一方で、正しく飼育できないと家族がケガをすることもあったり、病気をしやすい犬なら治療費が家計を圧迫したりといった面もあります。
犬を迎え入れるメリットやデメリットをしっかり把握したうえで、家族でよく話し合って決めるようにしてくださいね。
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