- マンダラチャートの基本情報について
- マンダラチャートの種類や書き方について
- マンダラチャートを利用することのメリット
人生でやりたいこと、達成したいこと、もしくは現状に解決したい問題がある方は、目標達成ツールを利用してみてはいかがでしょうか。
目標達成のために取るべき行動が明確になるうえに、思考が整理できます。
この記事では、目標達成ツールとして人気がある「マンダラチャート」について解説します。
マンダラチャートはどのようなツールなのかを説明し、利用するメリットや作成後にすべきことなどについても紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
▼マンダラチャートの書き方や作成方法は以下の記事で詳しく解説しています
目次
マンダラチャートは目標達成ツール
マンダラチャートは目標達成ツールのひとつで、目標を達成するために必要な過程や行動、アイディアを洗い出し、思考を整理するために活用するシートです。
マンダラートとも呼ばれています。
メジャーリーグで活躍している大谷選手が高校生のときに部活の先生に言われてやっていたことで、多くの人が知るきっかけになりました。
マンダラチャートは仏教の中でも密教の世界観を表した仏画である「曼荼羅(マンダラ)」を元にして、1980年に経営コンサルタントの松村寧雄(まつむらやすお:一般社団法人マンダラチャート協会代表理事・松村剛志氏の父)氏が開発したものです。
曼荼羅はお釈迦様の教えをわかりやすく伝えるために密教の弟子たちが作ったもので、簡単に言うと経典をビジュアル化したものですね。
宇宙の真理を表す方法として、仏や菩薩などを配置した絵図を指します。
僧侶の修行のツールとして、またアートとしても世界中で親しまれており、「曼荼羅」は現在、体形的・幾何学的なデザインを意味する言葉にもなっています。
※「マンダラチャート」は一般社団法人マンダラチャート協会の登録商標です。
一般社団法人マンダラチャート協会 公式サイト:https://mandalachart.jp/
マンダラチャートにはA型とB型がある
マンダラチャートにはAとBの2つの形があります。
基本形はA型で、B型はさらにチャートが増え、より綿密に目標達成までのプロセスを明確にできます。
マンダラチャートA型
A型は3×3のマスで構成されている基本形です。
中央にセンターエリアがあり、それを8つのマスで囲んでいます。
画像出典:一般社団法人マンダラチャート協会公式サイト「マンダラチャートA型」
- センターエリアに目標や課題といったテーマを書き込む。
- 書いたテーマに沿って8つの項目を立てて、それをA~Hのタイトル欄に記入する。
- 項目ごとに思いついたことをそれぞれのマスに書く。
書き順は、A~Hの順、すなわち「下」 → 「左」 → 「上」 → 「右」 → 「左下」 → 「左上」 → 「右上」 → 「右下」の流れで書きます。
順番の理由は、「曼荼羅の東南南北の順番」や「端を残した方が発送しやすい」といった説などいくつかありますが、この順番で目標を設定していくことが最も効果的と言われているため、ぜひ従ってやってみてください。
画像出典:一般社団法人マンダラチャート協会公式サイト「マンダラチャートの書き順」
マンダラチャートB型
B型は9×9のマスで構成されており、より詳細に設定できます。
B型は木のような構造をしていることから、9つのマスの真ん中を「幹(トランク)」、そして周囲のA~Hまでを「枝(ブランチ)」と呼びます。
さらにその枝の周りにある8マスが「葉(リーフ)」です。
画像出典:一般社団法人マンダラチャート協会公式サイト「マンダラチャートB型」
使い方はA型と基本的には同じです。
空白部分ができたときは「伸びしろである」と考え、無理に埋めようとしないようにしましょう。
マンダラチャートとマインドマップの違い
マンダラチャートはマインドマップと似ているワークフレームであるためよく混同されますが、使い方や作成する目的が異なります。
- マインドマップ:アイディア出しや情報、思考の整理が目的
- マンダラチャート:目標達成のための具体的な行動の洗い出しや道筋を可視化することが目的
マンダラチャートを利用するメリット
マンダラチャートを利用することで、以下3つのメリットがあります。
- 目標達成までの行動が洗い出せる
- アイディアを発見できる
- 他の人に共有して認識のずれを防止できる
目標達成までの行動が洗い出せる
マンダラチャートに書きこんでいくことで、目標達成に必要な行動が洗い出せ、明確になります。
何に取り組めばよいかがわかるため行動に移しやすくなるうえに、現状と比較して何が足りないのかも考えることとなり、課題も洗いだせます。
アイディアを発見できる
目標を達成するためのアイディアが生み出せるようになります。
たとえば1年で100万円貯金したい、という目標を掲げた場合、節約が必要だとはわかっていても、具体的に何を節約していいかについて悩むこともあるでしょう。
しかしチャートに書き込む際にしっかり考えたり調べたりするため、節約項目では「生命保険を見直しする」や「電気をつけっぱなしにしない」、「買い物は週に1回にする」など具体的なアイディアが生み出せます。
他の人に共有して認識のずれを防止できる
マンダラチャートは個人の目標だけでなく、組織の目標達成においても有効活用できます。
とてもシンプルなフレームであるため、作成図を見ると、誰でもすぐに目的を理解できます。
他者に共有しやすいというメリットは、多数の人でひとつの目標を共有する際にとても便利です。
会社でチームの目標達成を目指す際などに、チャートを共有することで認識がズレていくことを防止でき、回り道をすることなく目標を目指せます。
マンダラチャートを作成後にすべきこと
マンダラチャートを作成したあとは、以下の4つを忘れずに実行しましょう。
- 常に見えるところに置く
- どんどん実行する
- 内容を見直す
- 定期的に振り返る
常に見えるところに置く
職場の壁や家の机など、目につきやすい場所に貼ったり、手帳に挟んで持ち歩いたりするのがおすすめです。
何度も目にすることでその度に目標を再確認できますよ。
どんどん実行する
チャートに書いてあることは、余計なことを考えずにどんどん実行しましょう。
実際に行動に移せた項目をチェックすることで達成状態が目に見えて把握できるため、モチベーションが維持しやすくなります。
内容を見直す
マンダラチャートは何回書き直してもOKです。
何度も見直すうちに自分自身との対話が生まれ、新しい気づきを得られます。
修正を加えながら実行していくことが大切ですよ。
定期的に振り返る
書くだけでも思考や現在の状況が整理され、やるべきことが見えてくるのですが、より効果を実感するためにも振り返りが重要です。
毎週末、毎月末など自分で時間を取るようにし、振り返りを習慣化させるようにしましょう。
マンダラチャートで目標達成までを可視化! 思考を整理してモチベーションを上げよう
マンダラチャートを使い、目標達成までの道のりをはっきり明確にしましょう。
可視化できることで、行動に躊躇がなくなります。
思考を整理し、新しいアイディアを出すことで、モチベーションも維持・向上できるはずです。
最短で素晴らしい成果をあげられるよう、ぜひマンダラチャートを使ってみてくださいね。
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