育児ははじめてのことが多く、悩みながら考えながら手探りで育児をする親御様も多いかと思います。
特に子どもの成長と発達を見守る中で、子どもの運動能力や運動神経の良し悪しについて、様々な思いを巡らせてしまうこともあるでしょう。
運動の力や運動神経を向上させるためには、体を大きく動かす運動や球技や陸上などのスポーツを経験させることで発達すると言われています。運動やスポーツは身体的な発育だけでなく、脳神経や心である精神的な発達にも重要な影響を与えると言われています。
子どもにスポーツを体験させることは、チームメイトや様々な人と関わりますので社会性・協調性やメンタル面の発達にも役立ちます。その一方で、子どもには『どのスポーツをやらせた方がいいのか』『ぢおのスポーツが向いているか』迷ってしまうことも多いのではないでしょうか。
この記事では、「子どもの発育とスポーツの関係性や影響」と「子どもの成長発達におすすめのスポーツとその理由」「スポーツの選び方」について解説していきます。
スポーツがあたえる子どもの成長や発達とは
スポーツの経験が子どもの成長や発達にどのような影響をもたらすのでしょうか。
スポーツは、子どもの成長や発達に多面的な影響を与え、身体的な成長から精神的な発達まで様々な側面での発育を促します。
具体的には、
- 運動能力の向上
- 筋力と骨密度の増加
- 柔軟性と協調性の向上
- 心理的な健康の促進
の4つが挙げられます。1つずつ詳しく解説します。
運動能力の向上:身体的な成長と運動技術の発達
子どもはスポーツを通じて、自分の体をどのようにコントロールしたら良いのか、スポーツを上手くこなすためにはどのような動きが必要なのかを学びます。
たとえばサッカーをした場合では、「ボールを追いかけて走る」「ボールを目的の方向へ蹴る」「ボールを蹴りながら走る」といった複雑な動きや技術が求められます。これらの動作には複数の能力を同時に働かせる必要があり、考えながら体を動かす必要があります。この行動が繰り返し行われることで、自然と運動能力や運動技術を磨いていくことができます。
筋力と骨密度の増加:骨格の発育と強化
発育期にはスポーツによる適度な運動が、筋力の向上や骨密度獲得に寄与します。
また骨密度の獲得と同時に、筋力も向上させることでより骨を丈夫にし、骨格を強化することができます。
また発育時は1つのスポーツだけではなく、たくさんのスポーツを経験させ、スポーツ毎の様々な動きを身につけることで体全身の筋力や骨密度の向上が期待されます。
サッカーは足の動き、野球は肩や腕、腰の動きなど様々なスポーツに取り組むことで、体の成長や発育のみならず、好みのスポーツを見つけることもできるかもしれません。
体の柔軟性と協調運動の向上:身体の柔軟性やバランス感覚の発達
さらに運動やスポーツは筋力や骨格だけではなく、身体の柔軟性と協調運動の向上も期待できます。
体操などの柔軟性を必要とするスポーツは特に身体の柔軟性を高めることができ、体の各部位の可動域を広くすることができますので、今まで以上に運動しやすくなりスポーツが上達することができます。
また体の柔軟性を向上させることで、協調運動の機能が発達し体の動作や姿勢、手足の動きが滑らかになり、さまざまなスポーツのパフォーマンスの向上だけでなく、日常生活での身体の動きの改善にも寄与することに繋がります。
心理的な健康の促進:自己効力感やストレス管理の向上
スポーツは子どもたちの心理的な健康にも寄与します。
チームスポーツを経験すると、子どもたちは協力して目標を達成する力、自己の能力を信じる自己効力感を養います。
また、スポーツはストレスの発散手段でもあり、ストレス管理の技術を学ぶための実践的な環境を提供します。
以上の例から、スポーツが子どもたちの発育に有益であることは明らかです。
スポーツを通じて、子どもたちは肉体的なスキルを身につけ、心理的な能力を育て、健康な生活習慣を築くことができます。
子どもの発育におすすめなスポーツとその理由
次に、子どもの発育への影響を最大化するための具体的なスポーツをご紹介します。
- バスケットボール
- サッカー
- 水泳
- 体操
- 陸上競技
それぞれ理由を添えて解説します。
バスケットボール:身長や体力の向上とチームワークの育成
バスケットボールは、選手がコート全体を使って高速で動き回るスポーツです。
全身の筋力と持久力が鍛えられ、特にジャンプ力が重要とされています。
脚力と瞬発力が要求され、これが成長期の子どもたちの身長の発育にも寄与します。
さらに、ゲームの性質上、チームメイトと連携して動く必要があり、これがコミュニケーション能力や協調性の育成に繋がります。
サッカー:運動能力や協調性の向上と社会的スキルの発達
サッカーは大きなフィールド上での迅速な判断と広範な身体活動が求められるスポーツです。
選手は全身を使った運動能力、特に持久力や柔軟性、スピードを向上させることができます。
さらに、チームとしての戦略立案や連携プレーを通じて、社会的スキルや問題解決能力を育てられるでしょう。
水泳:全身の筋力と柔軟性の向上と持久力の向上
水泳は水中で行われるため、全身の筋肉を均等に使うことにより、筋力と柔軟性の向上に大いに役立ちます。
また、一定のリズムで泳ぎ続けることは、心肺機能を強化し持久力を鍛えます。
さらに、水中での活動は体への負担が少なく、怪我のリスクも低いというメリットもあります。
体操:姿勢やバランスの改善と身体制御能力の向上
体操は特定の動きや形を作ることにより、筋力、柔軟性、バランス感覚、そして体全体の制御能力を向上させます。
結果、姿勢の改善に直結し、さらには怪我の予防にも繋がります。
また、体操には注意力や集中力を要求する要素も含まれており、これが精神的な成長にも寄与します。
陸上競技:身体能力の向上と持久力やスピードの発達
陸上競技は、短距離走や長距離走、跳躍、投擲といったさまざまな種目があり、これらはそれぞれ身体能力の異なる部分を鍛えることができます。
例えば、短距離走はスピードと爆発力を、長距離走は持久力と心肺機能を、跳躍や投擲は筋力とコーディネーションを鍛えることができます。
スポーツ選びのポイント
子どものためのスポーツ選びにおいては、以下の3点を踏まえて選別すると良いでしょう。
- 子どもの興味や能力を考慮する
- 安全性と指導体制の確認
- 年齢や体力レベルに応じた適切な選択
1つずつ解説します。
子どもの興味や能力を考慮する
スポーツを選ぶ際には、まず最初に子ども自身の興味や能力を考慮することが重要です。
子どもが自ら興味を持ち、楽しむことで長期的にスポーツに取り組むことができます。
また、スポーツは子どもの自己肯定感を高め、自己効力感を育てるのに効果的です。
安全性と指導体制の確認
スポーツには身体活動が伴うため、怪我のリスクも存在します。
そのため、安全性を確認し、質の高い指導が行われているかを確認することも重要です。
質の高い指導者は、子どもの能力を適切に引き出し、怪我を予防する方法を教えてくれます。
年齢や体力レベルに応じた適切な選択
最後に、子どもの年齢や体力レベルに合わせたスポーツを選びましょう。
年齢や体力レベルに応じて適切な難易度のスポーツを選ぶことで、子どもは自信を持つことができ、また、怪我のリスクも最小限に抑えることができます。
まとめ
子どもの発育におすすめしたいスポーツとその理由、選び方のポイントについて解説しました。
バスケットボール、サッカー、水泳、体操、陸上競技、これらのスポーツはそれぞれ子どもの肉体的、精神的な成長を促進する要素を持っています。
それぞれのスポーツの特性を理解し、子どもの興味や能力に合わせて選ぶことが、長期的な取り組みと成長に繋がります。
子どもの成長と共に一緒に楽しむことが、スポーツの最大の目的です。
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