「ボールが前に飛ばない」には理由がある。投げる力を育てる“5つのポイント”と家でできるあそび - NEIGHBORFIT | 運動で心と身体を整える

「ボールが前に飛ばない」には理由がある。投げる力を育てる“5つのポイント”と家でできるあそび

知育・発育

「ボールが前に飛ばない」には理由がある。投げる力を育てる“5つのポイント”と家でできるあそび

公園でキャッチボールをしようとしたら、子どものボールが足元にポトン。

「うちの子、運動神経が…」と思ってしまった経験はありませんか?

実は「投げる」は、教わらなくても自然にできるようになる動きではないようです。ここでは、投げる力が伸びにくい背景と、おうちで試せるあそびをご紹介します。

投げる力は、全国的に伸びにくくなっている?

スポーツ庁の全国体力・運動能力調査(2019年度)では、ソフトボール投げの記録が男女ともに過去10年で最も低い水準だったと、ある研究論文で紹介されています。

その論文によると、背景のひとつとして「遊び場の減少」が挙げられています。千葉県船橋市では、市が管理する560の公園のうち555で、ボール遊びが禁止または制限されているそうです。

幼児でも似た傾向が報告されています。島根県雲南市の幼児608人を対象にした研究(島根大学などのグループ、2022年)では、コロナ前の2019年秋とコロナ禍の2020年秋の記録を比べました。

年少・年中・年長の3学年すべてで、ソフトボール投げの記録が下がっていたそうです。研究チームは、ソフトボール投げを体の動きを調整する力(巧緻性)の指標のひとつと位置づけ、その力を高める運動経験が不足していた可能性を指摘しています。

つまり「投げる経験そのものが減っている」ことが、背景にあるのかもしれません。

飛ばない理由は「腕力」より「体の使い方」にある

ポイントは5つ

小学校の投能力向上をテーマにした研究(宮崎琴子氏の論文)では、先行研究をもとに、投げる動作の重要ポイントが次の5つに整理されています。

  • 体を横に向ける
  • 肘を肩より高く上げる
  • スナップをきかせる
  • 体重移動を行う
  • 投射角(ボールを投げ出す角度)を上げる

この論文では、2校で2年生・4年生・6年生の投げ方を動画分析しています。

低い角度、あるいは直線的に投げている児童がどの学年でも4〜5割前後(41〜46%)いたそうです。低い角度で投げた子は、斜め上に投げた子より記録が低い傾向がありました。

「力が足りない」のではなく、「ボールを斜め上に放り出すイメージ」がまだ育っていない子が多いということです。

体重移動は「後ろ足→前足」

長崎県の資料では投げる前は後ろ足に体重をしっかり乗せ、投げ終わりは前足に体重を移すことが、ボール投げのポイントとして紹介されています。

腕だけで投げると飛ばない理由はここにありそうです。

足から腰、肩、腕へと力が伝わっていくことで、ボールに勢いが乗ると考えられています。

投げ方を見てもらいたくなったら

お子さまの動きの癖は、遊びながらだと見えやすいものです。体験で、まずは気軽に体を動かしてみませんか。

「投げる練習」をしなくても変わる?ダンスの研究が面白い

熊本大学などの紀要に掲載された研究では、投げる指導を一切せずに投動作の要素を取り入れたダンスだけで変化が出るかを試しています。

対象は小学生44名で全員に45分のダンス指導をしたあと、約2週間、休み時間などに映像を見ながら踊ってもらいました。

結果はソフトボール投げの平均が12.69mから15.91mへと3.22m伸びました。44名中37名(約84%)が記録を伸ばしています。

投げ方の評価点も35点満点で18.13点から22.26点に上がりました。特に変化が大きかったのは「投げる側の足」で、投げ終わりに足が前に出る動きが身についたとされています。

ただし、比較のための対照群はなく、すでに投げ方が身についていた子には効果が確認できませんでした。

「ダンスで必ず飛ぶようになる」とは言えませんが、投げる動きの要素は、遊びの中で体験するだけでも育つ可能性があるというヒントになります。

今日からできる、おうちの「投げる」あそび

1. 新聞紙ボールを壁にぶつける

新聞紙を丸めてテープで留めるだけ。

軽くて柔らかいので、室内でも安心です。「横を向いて、肘を高く」と言う代わりに、「忍者みたいに横向きで、手裏剣を投げよう」と声をかけると、体を横に向ける動きが自然に出やすくなります。

2. 的当てを“斜め上”に置く

洗濯かごや箱を子どもの目線より少し高い位置に置いて、ボールを入れてみましょう。

低い角度で投げる子には、ねらう先を高くするだけで投射角のイメージがつかみやすくなります。

3. 親は「飛んだ距離」より「足の動き」をほめる

投げ終わりに前足へ体重が乗っていたら、「今の足の動き、かっこよかった!」と声をかけます。結果ではなく動きをほめると、次の挑戦につながりやすくなります。

うまくいかない日があっても大丈夫です。ボールが転がるだけでも、立派な「投げる」の入り口です。

NEIGHBORFITでの取り組み

NEIGHBORFITは神奈川県川崎市の登戸駅から徒歩5分にあるフィットネススタジオです。

「運動で心と身体を整える」をコンセプトにパーソナルトレーニングやヨガ、TRXグループトレーニングのほか、0〜36ヶ月、3〜6歳、7〜9歳の年齢別クラスで運動あそび教室を行っています。

ボーネルンドプロデュースの「あそびの空間」も併設しているので、投げる、跳ぶ、よじ登るといった動きを、遊びの延長で試せます。

ボール遊びができる場所が限られる今、「まず思いきり体を動かせる場所」として使っていただけたら嬉しいです。少人数制(最大5名程度)なので、お子さま一人ひとりのペースを見ながら進められます。

まとめ

投げる力は才能というより「経験と体の使い方」で変わっていくと考えられます。

今日の週末は新聞紙ボール1個と、洗濯かごひとつで始めてみてはいかがでしょうか。まずは5球、斜め上に投げるだけで十分です。

体を動かしたくなったら

親子で遊びながら体を動かす時間を、登戸のスタジオで過ごしてみませんか。体験のご予約をお待ちしています。(電話:044-712-0811)

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