音楽と運動の関係とは? 音楽が運動に与える3つの影響について解説 - NEIGHBORFIT | 運動で心と身体を整える

音楽と運動の関係とは? 音楽が運動に与える3つの影響について解説

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音楽と運動の関係とは? 音楽が運動に与える3つの影響について解説
この記事の主な内容
  • 音楽と運動の関係性について
  • 音楽の何が運動効果を高めるのか
  • 音楽を聴きながら運動する注意点について

ジムや公園で運動をしている人、そしてテレビの中で見るアスリートたちの多くは、音楽を聴きながらトレーニングしていますよね。

音楽には人のやる気を起こさせ、運動ペースを維持させるなど、さまざまなよい影響があります。

音楽を上手に利用することによって、取り組む運動のパフォーマンスを向上させていきましょう。

この記事では、音楽が運動にもたらすよい影響や、音楽に種類によって与えられる影響が変化すること、また、運動中に音楽を聴くことによる注意点などについて解説します。

 

音楽が運動にもたらす3つのよい影響

音楽が運動にもたらす3つのよい影響

音楽が運動にもたらす3つのよい影響について、みていきましょう。

運動中に音楽を聴くことによって、以下の影響が期待できます。

運動時に音楽を聴く効果とは
  • 運動パフォーマンスが向上する
  • ストレスが軽減される
  • 時間感覚が変化する

運動パフォーマンスが向上する

音楽は運動パフォーマンスの向上を促します。

人間は、音楽のリズムとテンポに自然に合わせてしまう習性があります。

これは、自分の動きを音楽に合わせることにより感覚でペースを一定に保てるため、無駄なエネルギーを使わずに済むからであると言われています。

また、音楽が適度に気を散らすことで疲れを感じにくくなり、楽に運動ができるようになります。

ストレスが軽減される

そもそも運動にはストレス軽減の効果がありますが、そこに音楽を組み合わせることでさらにストレス発散につながります。

リズムに合わせて体を動かすことでより集中力が増し、やる気も向上。楽しいことをしている感覚により、ストレスが解消されていくのです。

時間感覚が変化する

音楽を聴いているとき、人は考え事が減ります。その結果、時間の経過を忘れがちに。

運動中に音楽を聴きリズムに合わせて動くことで、より時間の経過を気にしなくなります。

運動中に時間の流れを感じにくくなるため、気が付いたらいつもより長めに運動をしていたということも珍しくありません。

 

運動中の体に与える影響は音楽の種類によって異なる

運動中の体に与える影響は音楽の種類によって異なる

運動中に音楽を聴くことによるよい影響はいくつかの研究で確認されていますが、音楽なら何でもよいというわけではないようです。

適切な音楽を選ぶことで運動効果を最大限引き出すことが期待できるため、まずは選曲において大切な要素を確認しましょう。

音楽で大切なのは、リズムとテンポです。2つの言葉は似ていますが、厳密には少し異なります。

リズムとテンポとは
  • リズム:音や拍などのまとまりの規則的な繰り返し(音楽のパターン)
  • テンポ:リズムの速さ(音楽の速さ)

速いテンポの音楽による影響

速いテンポの音楽では、人の体に以下のような影響が出ます。

  • 呼吸数の増加
  • 心拍数の増加
  • 血圧の上昇

リズムに合わせ、全身が興奮するために起こると考えられます。

走る・踊る・飛ぶといったような、大きな動きをする際に有効です。

 

遅いテンポの音楽による影響

一方、遅いテンポの音楽を聴いた場合、人の体には以下のような影響が出ます。

遅いテンポの音楽を聴いた場合
  • 呼吸数の減少
  • 心拍数の減少
  • 血圧の低下
  • 成長ホルモンの増加
  • ストレスホルモンの減少

リラックスするため、体が「休憩」状態になるのでしょう。

筋肉をゆっくりと伸ばす、ヨガストレッチなどの際に有効です。

 

好きな音楽による影響

好きな音楽を聴いた場合の影響は、男性ホルモンのひとつであるテストステロンの増加です。

テストステロンは男性ホルモンですが、女性の卵巣からも分泌されており、気分の安定や幸福感、骨粗しょう症の予防などにも関与しています。

好きな音楽によって幸福感が高まることで、テストステロンの分泌が増加し、筋肉増大や骨格の発達、運動パフォーマンスの向上が期待できます。

参考:筑波大学 陸上競技研究室「音楽を聴くとパフォーマンスは向上するのか?

 

運動と音楽の相乗効果で大切なのは「リズム」

運動と音楽の相乗効果で大切なのは「リズム」

音楽の三大要素は「リズム・メロディ・ハーモニー」ですが、打楽器のみでメロディやハーモニーがない音楽は特に民族音楽に多いため、音楽の本質はリズムであると言えます。

人間は生まれたときからリズムを認識していますが、それは母体の中にいるときに母親の心拍音を聞いているためです。

自分の中にある「リズム」と音楽のリズムが一致(シンクロ)するとき、心身はさまざまなよい影響を受けると考えられています。

好きな音楽は、自分が持つ本来のリズムに似ていることが多いと考えてください。

 

運動に合わせて音楽を変えるようにする

音楽は必ず一定のリズムを刻みます。

つまり、音楽が人に合わせてくれることはないため、人がしていることに合わせて音楽を変える必要があるのです。

たとえばソファーでリラックスしているときは、落ち着いた遅いテンポの音楽が心地よさを増進してくれるため最適です。

しかし、ランニング中はテンポの速い音楽をかけるとリズムよく走れるでしょう。

 

運動パフォーマンスを上げるのによいテンポとは

運動パフォーマンスを上げるのによいテンポとは

運動に集中させ、時間の経過を忘れるテンポについては「1分間に120〜140回のテンポを刻むものが効果的である」と、筑波大学の陸上競技研究室のまとめに記載されています。

約1分間に120〜140回のテンポを刻む音楽を探してみてください。

参考:筑波大学 陸上競技研究室「音楽を聴くとパフォーマンスは向上するのか?

 

運動中に音楽をかけることについての注意事項

運動中に音楽をかけることについての注意事項

運動中に音楽をかけることについての注意事項は、以下の2つがあります。

音楽をかけながら運動する際の注意点
  • 周囲の変化に気づきにくくなる
  • 感情が揺さぶられる

 

周囲の変化に気づきにくくなる

通常、耳にイヤホンをつけて音楽を聴くことになるため、音に集中して周囲の音が聞こえなくなったり、見えなくなったりします。

その結果、近づく人に気づかなかったり障害物を避けられなかったりするだけでなく、災害時には逃げ遅れるリスクも発生してしまいます。

また、普段よりも運動パフォーマンスが上がり集中することによって、通常よりも過度な負担が体にかかることになります。

自分で思っている以上に疲れてしまい、怪我や事故にあうリスクが上がることにも注意しなければなりません。

 

感情が揺さぶられる

音楽を聴いている人間の脳画像を撮ると、楽しい音楽を聴く際には意欲や感情、記憶に関連する部分が活発になることが確認できます。

楽しい・好きな音楽を聴くことで、ドーパミンやセロトニン、オキシトシンなどの幸福ホルモンと呼ばれる物質が分泌され、幸せでポジティブな気持ちになれるのです。

ただし反対に、悲しさや苦しさ、つらさを感じる音楽を聴くと、不幸感や悲しさを感じます。

ストレスホルモンのコルチゾールが上昇するため、その場から逃げたくなるような気分になってしまいます。

そのため、運動パフォーマンスを上げたい場合には、好きな音楽やアップテンポの曲、楽しいと感じる曲を選ぶようにしましょう。

 

運動中の音楽でパフォーマンスを向上させよう

さまざまな研究によって、運動と音楽の相乗効果は科学的に証明されています。

しかし、運動中に取り入れる音楽については何でもよいというわけではなく、自分が好きな曲や楽しいと感じるものを選ぶことがおすすめです。

また、運動の種類によって相性がよいテンポは異なるため、取り組む種目に応じて曲を選ぶようにしましょう。

運動をする際には適切な音楽選曲を目指し、パフォーマンス向上やモチベーション維持をかなえてくださいね。


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