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おままごと遊びが発育を促す!発育を促す5つの効果を解説

知育・発育

おままごと遊びが発育を促す!発育を促す5つの効果を解説
この記事の主な内容
  • おままごとと子どもの発育について
  • おままごとで期待できる5つの効果について
  • おままごと中の子どもに親が注意すること

子供の遊びの中で、定番のごっこ遊びと言えば「おままごと」ですよね。

誰しも一度はおままごとで遊んだ経験があるのではないでしょうか。

おままごとは、古くは3世紀から6世紀頃の古墳時代からあったとされる子供の遊びです。

人間は言葉を理解するよりも先に、周囲の大人の言動を真似することでさまざまな「生きる知恵」を手に入れてきました。

今回は、子供がするおままごとはどのようなものか、そしておままごとで遊ぶ効果、子供がおままごとを始めたときに大人が気を付けなければならないことなどを解説します。

 

おままごとは子供がこの世界での生き方を学ぶプロセス

おままごとは子供がこの世界での生き方を学ぶプロセス

子供は日常生活の中で周囲にいる大人の動きを理解し、模倣することで生きるうえで必要とされることを幅広く学んでいきます。

言葉での指示を理解する前段階として、親の動きを真似し、生き方を吸収していくのですね。

ごっこ遊びは1歳前後から始めますが、特に家庭での様子や家事などを真似する遊びを「おままごと」と呼びます。

この「まま」は「飯(まま)」という意味で、生きるために最も必要な食べる行為を表します。

1歳後半ころには「食べるふり」や「飲むふり」を始め、3歳頃になって他の子供を認識しだすと、子供同士で会話ができるようになってきます。

それぞれの役割を相談して決め、皆でごっこ遊びができるようになるのは、多くの場合4歳から5歳ごろでしょう。

これは、子供の想像力や社会性が育ってきたという証拠です。ただし、発達や成長には個人差があります。

また本人の興味も強く影響しますので、自分の子供がごっこ遊びらしきものを始めなくても、慌てる必要はありません。

 

おままごとには関係ない「女の子」「男の子」

おままごとは生活に根付いた遊びであるため、性別は関係ありません。

男の子なのにおままごとが好きで……という親御さんの悩みもさまざまな場所で散見されますが、普通の発達過程で見られる、世界中の子供がする性別に関係ない共通の遊びです。

次で解説するように、子供の発達に対して多くのメリットがあります。

ぜひのびのびと遊ばせてあげてくださいね。

 

おままごとで発育を促す! 5つの効果

おままごとで発育を促す! 5つの効果

以下の5つは、おままごとをすることで期待できる発達効果です。

おままごとが発育にあたる効果
  • 想像力を養う
  • 言葉を覚える
  • 社会性が身につく
  • コミュニケーション能力を養う
  • 手先の発達を促す

想像力を養う

おままごとは普段の生活で行われる動作ややり取りを真似ることからスタートします。

初めは身近にいる親の真似で動作を繰り返すだけのこともありますが、徐々に子供自身が創造力を働かせて遊ぶようになります。

たとえば普段遊んでいるブロックを「これはご飯だ」と仮定して楽しみますが、これは想像力があるからこそできることです。

お料理の場面では「今日の晩御飯は何にする?」と声に出しながら、自分で考えます。

そうやって、想像力をどんどん身につけていくのです。

▼子どものイマジネーションについて以下の記事で詳しく解説しています。

子どもの想像力(イマジネーション)を育む7つの方法とは?想像力の発達段階と特徴も解説

言葉を覚える

おままごとをしている子供たちを観察してみると、普段子供は使わないような、大人が使う言葉を真似していることに気付きます。

誰かになりきるために、言葉遣いも自然に変化させているのですね。

親やきょうだい、一緒に遊ぶ友達を通じ、自分が今まで使わなかった言葉を繰り返し口にするようになるため、多くの言葉を覚えていきます。

▼子どものクーイングについて以下の記事で詳しく解説しています。

赤ちゃんのクーイングとは? バブリングや喃語(なんご)との違いも解説

社会性が身につく

初期のおままごとは一人遊びや親と行うことが多いですが、そのうち対象がきょうだいや友達になっていきます。

その過程で自分が相手に投げかけた言葉に対して相手がどう反応するかを学び、人から言われた言葉を聞いて自分がどう感じるか、相手がどう感じるかなどを考えるようにもなっていきます。

ときには相手や自分が不愉快になり、喧嘩になったり悲しくなったりもするでしょう。

喧嘩をした相手とは仲直りの機会が生まれるうえに、次回への勉強にもなります。

このようにして、おままごとを通し、子供は社会性を身につけていきます。

▼自立性を高めるモンテッソーリ教育について以下の記事で詳しく解説しています。

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コミュニケーション能力を養う

おままごとでは動作のみならず、日常会話を真似ます。

「これをください」「どうぞ」「ありがとう」「どういたしまして」といったやり取りで、コミュニケーション能力を少しずつ育んでいきます。

それまであまり話さず静かだった子も、おままごとを始めることで頭の中に溜め込んでいた言葉が一気にあふれ出し、すごいスピードで会話が上達するケースもありますよ。

▼語彙力を養う絵本の読み聞かせについて以下の記事で解説しています。

読み聞かせは子どもの発達に効果大! 年齢別で読み聞かせるポイントも解説

手先の発達を促す

おもちゃの野菜や果物、フライパンなどの台所用品を触り、手先を使って動かすことで知育に繋がります。

おままごとセットなどのおもちゃには中に磁石が入っていて、くっついたり離すのに力が必要だったりしますが、それも子供の手先を器用にするためには効果的です。

▼体の動きや運動神経について以下の記事で詳しく解説しています。

運動神経が良い子の特徴と運動神経の鍛え方

 

子供がおままごとを始めたら大人が気を付けるべきこと

子供がおままごとを始めたら大人が気を付けるべきこと

子供がおままごとで遊び始めたら、大人は以下3つのことに注意するようにしましょう。

おままごとを始めたら大人が気を付けるべき
  • なるべく介入しない
  • 嫌がる子に無理にやらせない
  • 教えてと言われたら一緒に遊ぶ

なるべく介入しない

子供同士でごっこ遊びをしているときは、なるべく大人は介入しないようにしましょう。

他の子をたたく、蹴る、といった暴力や暴言などがない場合は、たとえ喧嘩が始まっても様子を見守るようにしてください。

子供同士が一緒にトラブルを解決する過程も大切です。

心配でハラハラするとは思いますが、成長の機会を奪わないようにしましょう。

また、子供は自分の想像力を広げて自由に遊びます。わからないことは自分で想像して補うため、一般常識とは異なることも多くあるでしょう。

そんなときはついつい「違うよ。○○はね……」と訂正したくなるかもしれませんが、ぐっと我慢です。常識などにとらわれず、のびのびと遊ばせてあげましょう。

 

嫌がる子に無理にやらせない

おままごと遊びはさまざまな発達を促す知育遊びでもあります。

しかし、いくら発達によいからといって、興味がない子に無理強いはさせないようにしましょう。

発達や成長には、個人差が大きく影響します。他の子がおままごとをしている近くで我が子だけは一人で遊んでいるなどの場合はつい誘いたくなりますが、興味がなければ子供が苦痛に感じるだけです。

遅かれ早かれ、何らかの「真似」はし始めるはず。ゆっくりと見守りましょう。

 

教えてと言われたら一緒に遊ぶ

現代の家は機能性に優れているため、昔のように火や刃物を子供が見たり扱ったりする機会があまりないと言えます。

危険だからと遠ざけ、普段から親が包丁を使っているところなどを見ていないと、子供は真似ができません。

わからないことで度々遊びが中断されると興味を失うため、教えてと言われたら一緒に遊ぶようにしてください。

 

おままごと遊びはさまざまな発育を促せる子供特有の遊び

おままごと遊びは古くから世界中の子供がしてきた、本能的な遊びです。周囲の大人の言動を真似ることで、この世界での生き方を学んでいきます。

早ければ1歳ころから何らかの「真似」や「ふり」が始まり、それがより複雑になっておままごとに変化します。

親は子供の遊びを見守りながら、子供が作り出す世界を一緒に楽しんでみてください。

遊びを共有することで会話も増え、より親子の絆も強くなることでしょう。


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