アーユルヴェーダとヨガの関係とは? 健康と美容に寄与する世界最古の予防医学を解説 - NEIGHBORFIT | 運動で心と身体を整える

アーユルヴェーダとヨガの関係とは? 健康と美容に寄与する世界最古の予防医学を解説

ヨガ

ヨガをしていると、アーユルヴェーダという言葉を耳にしたことがあるかもしれません。

5,000年もの歴史がある「アーユルヴェーダ」は、日本でも認知度の高い国外の伝統医学です。

しかし、アーユルヴェーダはマッサージによるリラックス方法といったイメージが強く、具体的にアーユルヴェーダとは何かを知っている方は多くありません。

この記事では、ヨガとアーユルヴェーダとの関係はどのようなものか、アーユルヴェーダで重要視される3つのドーシャアーユルヴェーダの施術によって得られる効果や具体的な施術内容などについて解説します。

 

アーユルヴェーダとヨガの関係

アーユルヴェーダとヨガの関係

ヨガとアーユルヴェーダは、ざっくり言うと兄弟や姉妹のような関係です。

ヨガはインドの6派哲学のひとつで、ポーズと呼吸から成り立つエクササイズのこと。

ただし、ポーズや呼吸はすべて瞑想へ到達するためのものであり、最終目的はあくまでも瞑想によって解脱状態になることです。

一方、アーユルヴェーダは5,000年の歴史を持つインド・スリランカ発祥の伝統医療のことで、世界保健機関(WHO)からも「長寿の科学」として公式に認められている最古の予防医学です。

サンスクリット語の「アーユス:生命」と「ヴェーダ:知識・真理・科学」という言葉で構成されており、日本語では「生命の科学」と訳されます。

どちらも同じく紀元前1000年から500年ごろに「ヴェーダ」と呼ばれる文献から派生したもので、基本的な思想は同じもの。

自分の根本体質を知り、その弱点を知って、どんな環境の変化にも順応できるような高い免疫力を持つ体、生き方にしていこうというものです。

ヨガはポーズと呼吸を重視したエクササイズによって、そしてアーユルヴェーダは医学的要素を切り取り食生活や治療法を実践することによって、肉体的・精神的にアプローチしていきます。

 

アーユルヴェーダとヨガの違い

両者は基本となる思想が同じであるため兄弟や姉妹のようなものですが、それぞれで学ぶ内容が「肉体的」か「精神的」かという違いがあります。

【アーユルヴェーダ】

  • 食事
  • 生活習慣
  • マッサージ
  • 治療(外科を含む)

 

以上によって、身体的に健康へアプローチしていきます。

 

【ヨガ】

  • 呼吸
  • ポーズ(アーサナ)
  • 瞑想
  • 哲学

 

以上によって、精神的に健康へアプローチしていきます。

 

アーユルヴェーダで重要な3つのエネルギー「ドーシャ」のバランス

アーユルヴェーダで重要な3つのエネルギー「ドーシャ」のバランス

ヨガを実践することで精神面を健康に近づけられても、全身の健康を考えるうえでは食生活や生活習慣といったものを無視できません。

そのため、アーユルヴェーダをヨガに取り入れることで、精神的健康のみならず肉体的健康も手に入れられるようになります。

そこで必要なのが、アーユルヴェーダで重要とされる「ドーシャ」のタイプを知ることです。

人間の心身の健康を支配しているのは、ドーシャと呼ばれる3つのエネルギーであると考えられています。

ドーシャはつまり、体質や体調と考えられるものです。環境やライフスタイルの影響によって日々変化するもので、この3つのエネルギーのバランスによって個々の体質が決まります。

なお、人によってはカパとヴァータが同じレベルであるなど、2つのタイプに該当もしくはすべてのタイプに該当することもあります。

そのため、ドーシャタイプとしては、3つにプラスして「ヴァータ・ピッタ」「ヴァータ・カパ」「ピッタ・カパ」「ヴァータ・ピッタ・カパ」の合計7つのタイプが存在します。

 

ヴァータ(風+空)

ヴァータの特性は冷性と乾性です。

ヴァータに属する人には、以下のような特徴があります。

  • 痩せ型
  • 冷え性
  • 便秘がち
  • 頭痛持ち

 

ヴァータは体内の動きや運搬、排泄に関する役割を持ちます。

ヴァータが増えると疲労感が出て寝つきが悪くなり、不安を感じたり便秘や肩こりなどが発生します。

ヴァータが増える原因は、過度な運動や歩行、長期間の徹夜、長期の旅行、辛いものや酸っぱいものの摂取、雨天などです。

 

ピッタ(火+水)

ピッタの特性は熱性と鋭性です。

ピッタに属する人には、以下のような特徴があります。

  • 中肉中背
  • 体が柔らかい
  • 目の充血
  • よく食べる
  • 下痢や消化器の疾患が多い

 

ピッタは体内の消化や代謝に関する役割を持ちます。

ピッタのエネルギーが増えると強い空腹感や空虚感が発生し、批判的で攻撃的になるとされます。

ピッタが増える原因は、怒りや恐怖体験、脂肪分・発酵飲料の摂りすぎ、気候の暑さなどです。

 

カパ(地+水)

カパの特性は油性と湿性です。

カパに属するひとには、以下のような特徴があります。

  • ふくよかな体型
  • 体力がある
  • 太りやすい
  • 気管支炎や糖尿病が発生しやすい

 

カパは体内の結合、同化、免疫に関する役割を持ちます。

カパのエネルギーが増えていると、体が重く感じたり強い眠気に襲われたりします。

カパが増える原因は、運動不足、怠惰、穀物類の食べ過ぎ、食事量(回数)の増加、気候の寒さなどです。

 

自分のドーシャタイプを知りヨガと組み合わせることでより健康になる

自分のドーシャ(体質)を知ると、体内でどのような働きが強く出て、何に影響を受けやすいかということがわかるようになります。

その結果、自分が体調不良の際の対処法なども効果的に実践できるほか、どの派のヨガが自分に合っているかもわかるようになるのです。

激しい動きのヨガか、ゆったりと動くヨガか、呼吸を重視するヨガか、ポーズを重視するヨガか、といったものが、選びやすくなります。

たとえば、ヴァータタイプの方はリラックス系ヨガ、ピッタタイプの方はダイナミック系ヨガ、カパタイプの方はそのときの感情に合わせてヨガレッスンを選ぶことがおすすめです。

 

アーユルヴェーダの施術で得られる13の健康と美容の効果

アーユルヴェーダの施術で得られる13の健康と美容の効果

アーユルヴェーダの肉体的アプローチを受けることで得られる効果は、以下の通りです。

  • 健康長寿
  • 体内浄化
  • 痛み解消
  • メンタルヘルスの改善
  • 麻痺改善
  • 免疫機能の改善と向上
  • 臓器疾患の改善
  • がん細胞の増殖阻止と細胞死への誘導
  • 美肌
  • 美髪と育毛
  • 眼病や視力の改善
  • 体重の減量
  • 体形維持と向上

 

アーユルヴェーダの施術の具体的内容と日本での代表的な施術

アーユルヴェーダの施術の具体的内容と日本での代表的な施術

アーユルヴェーダはハーブを使った治療を行いますが、他にもマッサージや圧迫、薬剤の塗布などを使って体にアプローチします。

  • 全身オイルマッサージ
  • 煎じ液浣腸
  • 薬用オイル浣腸
  • 点鼻法
  • 浣腸法
  • 催吐法
  • 下剤法
  • 背中浄化
  • 膝関節浄化
  • ハーブ液垂下
  • 薬用ミルク垂下
  • 額オイル垂下
  • バターミルク垂下
  • 頭部ペーストマッサージ
  • 足裏オイルマッサージ
  • 温オイル布の圧迫法
  • ハーブ粉末塗布
  • ヘッドマッサージ
    など

 

症状や目的に合わせて施術を組み合わせ、その人にあったものを施します。

このほかにも外科治療がありますが、紀元前500年以前でありながら、すでに道具を用いて開腹・開胸・頭蓋開孔手術が行われていたと言われています。

 

日本においての代表的なアーユルヴェーダの施術:シロダーラ

アーユルヴェーダで行う施術は前述の通りたくさんありますが、その中でも日本でよく知られている施術・シロダーラを参考として紹介します。

シロダーラは脳のトリートメントとも言われる施術です。マッサージ店やエステサロンなどで、大きなツボから寝転んだ人の額にオイルを垂らしている画像を見たことがある方は多いでしょう。

眉間にある「マルマ」と呼ばれるツボに一定の時間、温めたオイルを垂らす施術です。

脳を瞑想状態へと導くことで、メンタルヘルスの改善、眼精疲労、頭痛、肩こりなどの症状を和らげ、免疫力の向上を促します。

 

アーユルヴェーダはヨガの家族で世界三大伝統医学のひとつ

アーユルヴェーダとヨガは、根本的な考えが同じ「ヴェーダ」から派生しました。

どちらも健康にアプローチする方法ですが、肉体的か精神的かといった違いがあります。

アーユルヴェーダは世界最古の予防医学です。そのため、その思想をヨガに取り入れることで、食事や生活習慣にも注意が行くようになり、より健康が手に入ることになると考えられます。

なお、アーユルヴェーダもヨガもとても奥深いものであるため、しっかり学びたい場合は専門講座を探したりレッスンを受けたりしてみてくださいね。


▼こちらの記事も読まれています

ヨガとストレッチの違いとは

ヨガの八支則はよりよい人生を送るための教え:ヨガ・スートラやアシュタンガの詳細とは?

ヨガの座法と瞑想、アーサナの関係とは

太陽礼拝で1日がスッキリ!太陽礼拝AとBの違いや効果と流れを紹介

BACK to LIST