- 柔軟性のある体のメリットについて
- ストレッチが柔軟性を高める5つの効果
- 柔軟性に影響する食品や摂取方法について
体が硬いと悩む方は多いですが、なぜ体を柔らかくする方がよいとされているのか、その理由をご存じでしょうか?
この記事では、体が柔らかいことで得られるメリット、そして体が柔らかくなる仕組み、さらにおすすめの部位別ストレッチ方法や、体を柔らかくする食材について解説します。
ストレッチは簡単にできるものばかり集めましたので、ぜひトライしてみてください。毎日のルーティンの中に取り込み、少しずつ体を柔らかくしていきましょう。
▼以下の記事でストレッチが大切な理由について解説しています。
目次
体が柔らかいことのメリット
体が柔らかいことのメリットは、以下の通りです。
- 全身のコリが軽減できる
- 冷えやむくみが改善できる
- 痩せやすい体質になる
- 体形が整う
- 怪我をしにくくなる
体が柔らかくなるということは、つまり、筋肉の柔軟性が増して関節の可動域が広がるということです。
関節の可動域が広がると大きく手足が動かせるようになり、その分多くの筋肉を動かすことになります。
筋肉を大きく動かせることによって体のコリが軽減でき、血流が促進されるため、冷え性やむくみの解消にもつながります。
また、筋肉を動かすことが増えると基礎代謝が向上し、動かないときでもカロリーを消費する量が増え、痩せやすい体質になっていきます。
筋肉を使うことによって体形が引き締まり、体を支えている骨盤や背骨、内臓の位置などが整ううえに、万が一の際にもパッと体が動くようになるため、怪我をするリスクも減少します。
▼以下の記事で女性の基礎代謝について解説しています。
体が柔らかくなる仕組み
体が柔らかくなる仕組みを知るためには、まず、筋肉の構造から理解するとスムーズです。
筋肉は筋繊維と呼ばれる細い糸のようなものが束になってできています。
その筋繊維はサルコメアという「筋節」が無数につながったものです。イメージとしては、鎖がちょうどよいでしょう。
小さな鎖(サルコメア)がつながって細い糸のようなもの(筋繊維)を作り、それが束になったものが「筋肉」です。
柔らかい体というのは筋肉の伸縮性が高いことを意味し、筋肉が伸びるようにするためにはサルコメアの数が必要です。
筋肉は収縮するだけで自ら伸びることはなく、加齢や運動をしない生活習慣によって、どんどんサルコメアの数は減少していきます。
そのため、柔らかい体を作るためにはサルコメアの数を増やさなければなりません。
そこで効果的なのが「ストレッチ」です。ストレッチとは、筋肉を伸ばす行為を指す言葉。
筋肉を意図的に伸ばすことによって筋繊維がちぎれてしまうと脳が反応し、筋肉が切れないように細胞分裂を起こしてサルコメアの数を増やします。
つまり、体が持つ自然の修復機能を利用するのですね。
一時の伸びだけなら脳は反応しませんが、ストレッチを継続して伸ばすことによってサルコメアの数が増えていき、どんどん体が柔らかくなっていきます。
部位別おすすめストレッチで体を柔らかくしよう!
以下の部位別に、おすすめのストレッチを紹介します。
- 股関節のストレッチ
- 広背筋下部と足のストレッチ
- お尻のストレッチ
いずれのストレッチでも、無理はしないことが大切です。
目安としては「痛いけれども気持ちよい」という程度で行うようにし、無理やり筋肉を伸ばすことがないようにしてくださいね。
股関節のストレッチ
股関節は、アスリートたちが必ずストレッチをするといわれるほど大切な場所です。
股関節をしっかり伸ばすことで、姿勢改善や怪我をしにくい体づくり、運動パフォーマンスの向上、頻尿の改善や予防の効果が期待できます。
紹介する股関節ランジは、筋トレにもなる優れたストレッチです。
下半身の大きな筋肉をゆっくりと刺激していきましょう。
▼以下の記事で股関節のストレッチについて解説しています。
股関節のランジストレッチのやり方
- 床の上で両足を大きく前後に開いて立つ。
- 息を吐きながら腰を下へと下ろしていく。
- 前に出した足の太ももが床と水平になったらその体勢を10秒〜20秒キープする。
- 腰を上げて元の姿勢に戻す。
- 合計で3回繰り返し、前後の足を反対にして同様に3回行う。
最初、腰を下ろす際には息を吐き、そのあとは自然に呼吸を繰り返してください。
ストレッチ中は、呼吸を止めないようにしましょう。
広背筋下部と足のストレッチ
広背筋は背中を覆う大きな筋肉です。
ここをしっかり伸ばすことで、肩こりや腰痛の解消・予防、姿勢改善、疲労回復、基礎代謝向上などの効果が期待できます。
今回紹介するストレッチは、広背筋下部だけでなく、太ももの裏側にあるハムストリングやふくらはぎも伸ばせます。
疲労回復のためにもぜひ毎日取り組んでくださいね。
壁を使う広背筋ストレッチのやり方
- 壁の前に立って、両足は肩幅程度に開き、両手を前に出して壁に手のひらをつける。
- 両腕の中に頭を入れ込むイメージで、胸を床に近づけるように下げる。
- 背中、太ももの裏、ふくらはぎが伸びるのを感じながら20秒キープする。
- 頭を上げて元の体勢に戻る。
- 3回繰り返す。
壁につく手の位置を変えることで負荷の調整ができます。
背中や太ももの裏、ふくらはぎなどに痛みがある場合は、無理しない範囲で行うようにしましょう。
お尻のストレッチ
お尻は人間の体の筋肉で、単体では最も大きな筋肉です。
自分で触ることも少なく、立つ・歩く・座るなどのすべての行動で硬くなっていることが多いため、ストレッチでしっかり伸ばしましょう。
お尻をストレッチすることにより、ヒップアップや腰痛予防、姿勢改善などのメリットがありますよ。
▼以下の記事で美尻トレーニングについて解説しています。
寝ながらお尻ストレッチのやり方
- 床の上に仰向けで寝転ぶ。
- 両足を浮かせ、右足の足首を左膝の上にのせる。
- 両手で左足の太もも裏を持ち、ゆっくりお腹に向かって引き寄せていく。
- 右側のお尻が伸ばされていることを感じながら20秒キープする。
- 呼吸を止めないようにしながら両手の力を一度ゆるめ、さらに2回行う。
- 両手を外し右足を戻して、左右を交代して同様に3回行う。
朝と晩に取り組むことがおすすめです。
布団の上でも行えますが、布団が柔らかいと腰に負担がかかる場合があるため、できるだけ床の上で行いましょう。
ストレッチと共に食事の内容も意識してみよう
体を柔らかくするためにはストレッチが必須ですが、そのストレッチ効果をより高めるために、食事も意識してみましょう。
人の体は疲れるとアルカリ性から酸性に傾きます。すると免疫力が低下して病気にかかりやすくなったり、疲労感や脱力感を覚えます。
そのような状態でストレッチしても、通常通りの効果を感じられません。
そこで、食べ物で疲労物質の排出を促したり、酸性に傾いた体をアルカリ性へ戻すようにします。
おすすめなのは、クエン酸がたくさん含まれているレモンやお酢などを含む食べ物です。
酢の物やレモンを炭酸で割った飲み物などを意識的に食べるようにしてみてください。
クエン酸は筋肉を柔らかく保ち、筋肉にたまった疲労物質を排出する働きがあるため、ストレッチと合わせることでよりその効果を得やすくなります。
▼以下の記事でスタミナがつく食事について解説しています。
ストレッチで体を柔らかく! 毎日継続しよう
人の筋肉は、縮むことはあっても自分から伸びることはありません。
筋肉を使わず縮んでばかりだと、どんどん体は柔軟性を失ってしまいます。
しかし、体はできるだけ柔らかい方がメリットも多いもの。毎日ストレッチをすることでしっかり筋肉を伸ばし、血行を促進して全身のバランスも整えていきましょう。
ストレッチはいつでも行えますが、朝起きたとき、そして夜眠る前は特におすすめのタイミングです。5分でいいので、継続して取り組むようにしてくださいね。
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