体内に溜まっている老廃物をスムーズに排出できると、心身はすっきりと軽やかになり、さまざまな不快症状もなくなります。
そのためには運動やファスティングなど複数の方法がありますが、デトックスヨガもそのひとつです。
この記事ではヨガ初心者の方でも取り組みやすいポーズから、体をねじって体内の巡りをよくするポーズまで、5つの「痩せるポーズ」を厳選してお伝えします。
体も気持ちも軽く明るく前向きになるために、ぜひ取り組んでみましょう。
目次
デトックスヨガでスッキリ痩せ! 老廃物の排出を促そう
わたし達の体に日々溜まっていく老廃物は、食品の保存料や人工甘味料、着色料などや水道水の鉛、大気汚染物質などさまざまなものがあります。
体内に未消化物が溜まると毒素となって体をめぐり、その結果、便秘やむくみ、肌荒れ、老化、うつ状態など心身に悪影響を及ぼします。
また、冷えが強くなり太りやすい体質になったり、老廃物が邪魔をして必要な栄養素を吸収しにくい体になったりもするでしょう。
老廃物は便や尿で排出することが望ましいのですが、そのためには体内の巡りをよくしなくてはなりません。
そこで活用していただきたいエクササイズがデトックスヨガです。
デトックスヨガの効果
デトックスヨガでは座りポーズから徐々に体を起こしていき、立った姿勢になりお腹や腰をねじったり、股関節などを伸ばしたりします。
これらのポーズで全身の筋肉や内臓が刺激されるため、血液やリンパの流れがよくなる効果が期待できます。
内側から体を温めることによる新陳代謝の向上、呼吸による血行促進、冷えやむくみの解消、全身の疲労回復などにも効果的です。
内臓を活発化させるため、便秘を解消して老廃物を外へ出す動きもスムーズになるうえに、生理痛が軽くなったり、生理不順が改善されたりといった効果も得られるでしょう。
体がすっきりすることや肌がきれいになることで、気持ちも前向きになりますよ。
ねじってデトックス! 老廃物をスムーズに出すヨガのポーズ
体を大きく伸ばしねじりを入れることで腸周辺を刺激し、老廃物をスムーズに出すヨガのポーズを3つ紹介します。
- 三角のポーズ(ウッティタトリコナーサナ)
- ねじった椅子のポーズ(パリブリッタ ウトゥカターサナ)
- ねじった三日月のポーズ(パリヴルッタアンジャネーヤーサナ)
三角のポーズ(ウッティタトリコナーサナ)
三角のポーズは胸や肺、肩、脊椎を伸ばしてしっかり開き、呼吸しやすくすることで肺活量を増加させます。
腹部の内臓も刺激するため、消化と循環をサポート。ストレスや不安を和らげる効果も期待できます。
ただし、背中や首、腰、肩をケガしている方は、このポーズをすると悪化させる恐れがあります。頭痛や片頭痛を持っている方にもおすすめしません。
【三角のポーズのやり方】
- ヨガマットの後ろの方に立ち、右足を前方に大きく一歩踏み出す。
- 前の足を真っ直ぐに延ばし、後ろの足の位置を動かしてかかとを床に着ける。
- 左脚と上半身は正面を向け、両手を肩の高さで真横に開く。
- 息を吸いながら上半身を右足に向かって倒し、右手で右足の甲を掴む。
- 左手を天井へ向けて伸ばし、両手を一直線にした状態で顔は左手の親指へ向ける。
- そのままで5回呼吸を繰り返し、最初の姿勢に戻る。
- 左右を反対にして同様に行う。
両足も両手も体側も、しっかり伸びていることを感じましょう。
ねじった椅子のポーズ(パリブリッタ ウトゥカターサナ)
お腹周辺を刺激し、皮下脂肪を燃焼させましょう。
ねじった椅子のポーズは冷え性や便秘がちな方にもおすすめのポーズです。
【ねじった椅子のポーズのやり方】
- ヨガマットの真ん中辺りで両足を揃えて立つ。
- 両手を胸の前で合掌し、背筋をのばして息を吸う。
- 息を吐きながら両膝を曲げて腰を落とし、バランスを取る。
- 右肘を左膝にかけて上体を左へねじり、姿勢を安定させる。
- バランスが取れたらそのままゆっくり5回呼吸を繰り返す。
- 左右を反対にして同様に行う。
余裕があれば、胸の前で合掌している手を放し、右手は下、左手は上へ伸ばしてみましょう。さらにデトックス効果を高められます。
ねじった三日月のポーズ(パリヴルッタアンジャネーヤーサナ)
ヨガでよく行われる三日月のポーズにねじりを加え、巡りを整える効果を高めましょう。
両足の筋力も必要な難易度が高めのポーズですので、無理のない範囲で取り組んでみてくださいね。
【ねじった三日月のポーズのやり方】
- ヨガマットの上に四つん這いになり、右足を両手の間に持ってくる。
- 左足は後ろへと伸ばしてつま先を立てる。
- 両手を右ももの上にのせて上体を起こし、胸の前で合掌する。
- 息を吸って吐いてから、上体を右へねじって左肘を右膝にひっかける。
- バランスを取り、5回呼吸を繰り返す。
上体をねじったときに肩がすくみやすくなります。意識して肩を下げましょう。
伸ばして血流促進! 体内の巡りを促進するヨガのポーズ
全身の筋肉をしっかり伸ばして血流促進をする、ヨガのポーズを2つ紹介します。
- トカゲのポーズ(ウッタンプリスタアーサナ)
- 片足を上げた下向きの犬のポーズ(エーカパーダアドムカシュヴァナーサナ)
トカゲのポーズ(ウッタンプリスタアーサナ)
トカゲのポーズで鼠径部や股関節を強くストレッチし、股関節の柔軟性向上、腸腰筋の刺激、リンパの流れを促進、体幹の強化を目指しましょう。
ただし、股関節が硬い方はヨガ歴が長くても苦戦するポーズです。
できる範囲で行い、無理はしないようにしてくださいね。
【トカゲのポーズのやり方】
- ヨガマットの上に四つん這いになり、右足を右手の小指側へ出す。
- 左足は後ろへ伸ばし、甲をマットにつける。
- 前に出した右膝は90度の角度になるようにし、膝が右のかかとより前に出ないようにする。
- 息を吸って背筋を伸ばし、息を吐きながら両肘をマットにつける。
- そのまま5回呼吸を繰り返す。
- 左右を反対にして同様に行う。
前に出して曲げた膝と隣合う肩がぴったりとくっつくようにします。
ポーズは股関節が心地よく伸びる部分で完成させ、無理に上体を下ろさないようにしましょう。
片足を上げた下向きの犬のポーズ(エーカパーダアドムカシュヴァナーサナ)
片足を上げた下向きの犬のポーズは、インナーマッスルの強化や姿勢の改善、むくみ防止といった効果が期待できます。
ヨガでよく行われる下向きの犬のポーズ(ダウンドッグ)の状態から片足を上げたポーズで、難易度はさほど高くありません。
【片足を上げた下向きの犬のポーズのやり方】
- ヨガマットの上で四つん這いになる。
- ゆっくりと息を吐きながら、両ひざを伸ばす。
- お尻を天井に突き刺すようなイメージで上げ、目線は足の指先を見る。
- 息を吸いながら右足を足の付け根から上へ上げていき、膝を伸ばす。
- 息を吐きながら上へ伸ばした右膝を曲げ、かかとをお尻へと近づける。
- そのまま5回呼吸を繰り返す。
- 左右を反対にして同様に行う。
ヨガ初心者の方の場合は、上へ片足を上げた状態で完成としてもOKです。
健康的に痩せたいならデトックスヨガで心身をすっきりさせよう!
普段通りに生活していると、使われる筋肉に偏りが出てくるもの。
あまり動かさなければ体内に老廃物が溜まりやすくなるため、デトックスヨガで全身の筋肉や内臓を刺激しましょう。
体内の巡りを整えて老廃物を出すことによるメリットは、とてもたくさんあります。
健康と美を一度に手に入れ、すっきりと痩せられますよ。
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